ベッドのホームステージング
ファミリータイプのホームステージングではテーブルやソファなどの大物家具を使用します。
しかし家具を購入して倉庫に保管しておくにしろレンタル家具を借りるにしろその費用は安くありません。
弊社ではその都度、部屋の広さやテイストに合わせてレンタル家具を使用していますがレンタル費用を抑えるためにベッドは借りずにエアーベッドを使用しています。
この仕事を始めた頃は画期的アイデアだと思いましたが、今やその方法は珍しく無くホームステージング協会でも勧めています。
さてそのエアーベッドですがダブルベッドでも1万円以内で購入出来、 何度でも使用出来るので大変便利で重宝です。
コンセントに差し込めば簡単に空気を出し入れ出来 、たたんでコンパクトに保管が出来ます。
ところが欠点があります。
当社では既に何度も使用しているのですが、大概1ヶ月を過ぎるとしぼんできてしまうのです。
当たり外れがあり、中にはいつまでもパンパンに膨らんでいるものもありますが、1ヶ月ぶりに点検に行くと一目で空気が抜けているとわかる事があります。
ですから設営後はだいたい1ヶ月おきにベッドの点検に行かなければなりません。
中には設営後まもなくぺたんこにしぼんでしまい、本物のベッドだと思っていたクライアントから「ベッドの脚が折れたようです!」と連絡が来たことがありました。
このエアーベッドは不良品だったのかも知れません。
このようにエアーベッドは段々と空気が抜けるのが最大の欠点でした。
当社では最近、段ボールベッドの使用を試しています。
といっても災害の時などに使用する本物の段ボールベッドでは無く、普通の段ボール箱を並べてカバーでくるむのです。
この方法は以前からホームステージングでは使われてきたようですが、エアーベッドよりも設営に手間が掛かります。
それにもしお客様が本物のベッドだと思い腰掛けてしまうと簡単につぶれてしまいます。
しかし体重を掛けなければ空気が抜けること無くいつまでも設営時の形状が保たれるので安心です。
お客様が腰掛けにくいように ベッドの上にトレーに乗せたコーヒーカップや雑誌をディスプレイしておきますが、念のため「このベッドにはお手を触れないでください」と書いたプレートも置いておきます。
それでも大人が目を離した隙にお子さんが乗ってしまったらつぶれてしまいますが、段ボールなので怪我をする心配はないでしょう。
段ボールベッドを使用するためには段ボール箱を大量に揃えなければならず場所も取りますし、節約のため使い回せるようにするためには下準備に手間が掛かりますが、いつまでもつぶれないという安心感があります。
質の高いホームステージングを出来るだけ安く提供するのが当社のモットーですが、それにはいかに見えない所で費用を節約出来るかがカギになってきます。
まだお手本になるホームステージングの企業が見当たらない現在、このように日々試行錯誤しております。
今回はベッドの節約のお話でした。
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