「ナチュラルテイスト」のホームステージング
マンションの1階で広い庭付き、ナチュラルオークの床や建具、若い層でも手の届く価格帯などから、この度のホームステージングのテーマは「ナチュラル」です。
季節は5月。ガーデニングも出来そうな広い庭から摘んできた草花をリビングやダイニングにさり気なく生けて日常を楽しむ、といったナチュラル派の生活をイメージしました。
「ナチュラルテイスト」は実際の生活には取り入れやすいのですが、ホームステージングとしてお客様をお迎えする場合には少しインパクト不足になりがちです。
実はよくある「ゴージャス」路線はインパクトがあり失敗が少ないのですが「ナチュラル」路線はインパクトの無い、何となく全体的に引き締まらないホームステージングとなりがちです。
そもそもナチュラルとインパクトという相反するものを同時に表現するのは困難です。
そこで総監修の熊谷先生のアドバイスを頂き、ナチュラルでありながらもしっかりとフォーカルポイントとなり得るフラワーアレンジメントをレクチャーして頂きました。
その結果、新緑の季節らしく爽やかながらも存在感のあるフラワーでリビング全体が引き締まりました。
夏に向かうこの季節らしく向日葵の花を使用し、更に涼しさを表現しつつ大きく活けてインパクトを持たせるための工夫がされています。
これがカラーコーディネーターでありフラワーコーディネーターでもある熊谷先生のマジックです。
食卓にも庭から摘んできた草花を飾り、家族で朝食を囲む場面を演出しました。
庭から爽やかな風が入ってきてレースのカーテンがそよそよと揺れる。。。そんな場面が浮かんできます。
マーガレットやデイジーなど季節の草花が至る所にさり気なく活けられています。
キッチンにも庭から摘んできたハーブをさっと瓶にさしておきパスタ料理などに使います。
和室には照明器具ともよくマッチした籐製の涼しげで粋な円形の座卓を置きました。
庭から摘んできた小さな草花を愛でながら冷茶を頂くシーンを演出しています。
ついでに寝室。
ちょっとかわいらしくロマンチックに。
変形の洋室の使い方をご提案。
デッドスペースかと思われがちな奥のくぼんだスペースの使い方をご提案させて頂きました。
案外、書斎スペースとしてはこのくらいが落ち着く、程よい狭さだったりします。
さて、この現場、設営が終わってから「やっぱり植物のある暮らしって癒やされるなぁ」と、ついついくつろいでのんびりしてしまいそうになりました。