ステージング写真
私は以前、不動産会社に勤務していた事があります。
当時は毎日インターネットで物件写真を見ていましたが、ホームステージングを施している物件写真を目にすることはほぼありませんでした。
中古物件は勿論ですが、新築でも殆どが何も無い空室のままの写真でした。
たまにちょっとした家具を置いている新築戸建ての物件写真を見たことはありますが、新築マンションのモデルルームのそれとは比べものにならない地味なものでした。
予算の掛け方が桁違いなのは一目瞭然です。
あれから3年ほど経ちましたが今でもそれほど変わっていないようです。
そしてもっと言えばホームステージング以前に、空室のままの物件写真にしても撮り方がお粗末なものが殆どでした。
写真の知識の無い営業マンが適当にスマホやデジカメで撮った写真を載せているだけですから当然です。
かくいう私もそんな写真を平気でインターネットに載せていました。
みんなそうなのだからそれが当たり前の普通の事でした。
不動産業界というのは随分遅れたところがあり、写真の撮り方くらい会社の研修でちょっと教えれば若い人なら直ぐに覚えるのに、なかなかそれをやらないのだから不思議です。
この仕事を始めるに当たって私はプロのカメラマンに弟子入りしマンツーマンでカメラワークを教わりました。このとき人生初の広角一眼レフカメラを所有したのです。
当社では私が撮ったホームステージング後の物件写真を無料でクライアント(主に不動産会社)に提供しています。
「そうしなさい」と私の不動産会社での経験が教えてくれているのです。
実際、ホームステージングの設営を終えクライアントに連絡を入れると「写真はいつもらえますか?」と聞かれる事があります。
写真を今か今かと待っているのです。その気持ち、良く分かります!
なので夜中に編集作業をして翌日にはメールで送る様にしています。
するとクライアントは「待ってました!」とばかり直ぐにインターネットに掲載してくれます。
ホームステージングをした翌日には写真がアップされるというスピード感が気持ち良い瞬間です。
不動産会社の営業マンは写真を撮るのが大体下手くそです。
だから私が無料で撮ってあげるのです。プロのカメラマンに頼めば2~3万円はかかるところですが私はプロカメラマンではありませんので無料です。
でも不動産屋にいたので物件写真として何が必要かは分かっています。
その写真をインターネットに掲載すれば内見申し込み者が増えます。
そしてホームステージングされた室内を実際に見たお客様から契約申込みを頂ける!
なんてとんとん拍子に進むとは限りませんが、とにかく内見してもらわない事には始まりません。
そこに導くには写真の力が大きいはずです。
写真に手を抜くなんて実にもったいない話です。