ホームステージングでのカーテン

ホームステージング 会社でカーテンまで取り付けている会社は少ないのではないでしょうか。
ホームステージング においてドレープカーテンは必要ではありません。
昼間の内見が殆どですからわざわざ高額なドレープカーテンを付けても閉めて使う事がほぼありません。使うとしてもレースのみで充分です。
既成のレースカーテンが使える場合は超ラッキーです。安くて簡単に手に入りますが、残念ながら既成のレースカーテンが使えるケースは滅多にありません。
窓の幅は大体1間か1間半の事が多く、又窓の幅の方が少しくらい狭くても 使えるのですが、問題は丈が千差万別なのです。
窓の高さに合わせて注文すれば2~3週間位かかってしまう上に高額になりますのでホームステージング には不向きです。
しかも折角高いお金を払って特注しても、そのカーテンを他の物件に使いまわせる可能性は低く、一回ぽっきりの使用で終わる可能性が高いのです。
採算が合わないということになります。
ではどうするか?
基本は何も掛けない事です。
窓自体が綺麗で景色も綺麗ならば何も掛けなくても良いと思います。

葛飾区の駅近の中古マンションのホームステージング 現場での事です。
部屋は2階でした。現地調査の際にリビングに入った瞬間、目に飛び込んで来たのは窓から見える高架道路でした。
マンションの目の前が国道で、しかも部屋は2階なので高架道路が丁度目の前に迫っている様に見えます。南向きをうたっていますが、これでは日当たりも景色も悪く南向きの恩恵を受けている印象を受けません。
私の第一印象は「うわっ、景色悪い!」です。
これではアウトです。お客様は「もう見なくて結構、さっさと帰りましょう」という気分になってしまいます。
欠点ばかりに目が行かない様にして長所にも注目してもらう演出がホームステージング です。
ここはレースのカーテンが必須です。
でも天井高があり、カーテンレールから床までが230センチもあります。
既成のカーテンは長さが198センチですから全く使えません。でも先に述べました通り特注すれば日にちも間に合わないし、一回限りの使用なのに値段も高くて採算が合いません。
そこで試行錯誤の末に編み出した秘策のオリジナルのレースカーテンを取り付けました。
少々準備に手間が掛かりますがどんな窓にも使い回し可能です。
このレースカーテンを掛けることによって窓からの悪い景色が目立たなくなりました。
お客様には景色では無く室内のステキな演出に注目してもらいましょう。
詳しくはここでは割愛しますが、リビングの中央にACTUSの印象的な大きなペンダント型の照明器具を取り付けました。入って直ぐに目に付くのはこの大きな照明器具です。その後ろの窓の景色には目が行きません。

 

他の家具や小物類も相応の物を置き憧れのくつろぎ空間を演出しました。
リビングの隣が寝室です。
こちらも同じく南向きで同様の景色ですのでオリジナルのレースカーテンを取り付けました。
つまり悪い景色は全部隠しました。

お客様は一通り素敵に演出された室内を見て回った後、「ところで外はどんな景色かしら?」とのぞいて見ることでしょう。
しかしその前に室内で良い印象を先に受けていますので外の景色はあまり大きな問題とは感じなくなっています。
「景色はそこそこね。でも室内が素晴らしいので良いわ。」と言われたかどうかはわかりませんが、ホームステージング 設営1週間後に内見されたお客様が購入されたそうです。
めでたしめでたしとなりました。
これにはちょっと嬉しいおまけの話がありまして、お客様が同じ照明器具を欲しいとの事でメーカーと品番を教えて差し上げました。
ホームステージャー冥利に尽きるというものです。